要約
インドとロシアは、2025年12月にインドで行われる第23回インド・ロシア首脳会談を控え、エネルギー産業における新たな取り組みに注力している。再生可能エネルギーへのシフトや原子力協力、レアアースの供給など、両国はクリーンテック産業の生態系を構築することで、地域におけるエネルギーの安全性と持続可能性を高めている。
背景情報
- インドは再生可能エネルギーへのシフトを進め、2025年には導入済みの電力容量が500 GWを超え、その51%以上が化石燃料以外から供給されている。
- インドは2037年までに原子力発電所の容量を100 GWに拡大する計画を持ち、ロシアとの原子力協力はインドにとってエネルギー安全保障や炭素排出削減の面で重要性を増している。
- 2025年8月には、インドとロシアがレアアースや重要鉱物の採掘における協力を深めることで合意し、クリーンエネルギーやバッテリー製造に不可欠なリチウム、ニッケル、コバルト、レアアースなどの供給を強化している。

今後の影響
1. クリーンエネルギー技術の産業連携
- インドとロシアは、風力タービンやEV、バッテリー蓄電技術、原子力発電所部品など、鉱物資源に依存するクリーンエネルギー技術において産業連携を強化していく。
- 両国は技術移転や現代的な採掘技術の導入を通じて、リチウム、ニッケル、コバルト、レアアースなどの重要鉱物の採掘や供給を推進し、クリーンエネルギー産業の成長を支援する。
2. 原子力産業の地域内製造
- インドでは、小型モジュール炉の導入や原子力発電設備の現地生産が重要視されており、これにより産業連鎖を形成し、技術の国内吸収や雇用創出を促進する。
- ロシアとの協力により、インドの原子力産業が地域内での製造を強化し、産業力と技術力の向上を図る。

