Can Boston Scientific Stock Surge 40% From Here?

要約

医療機器大手ボストン・サイエンティフィック(BSX)の株価が年初来で3分の1下落し、3月30日には単日で9%急落した。主因は主力製品「Watchman FLX」の臨床試験結果を受けた格下げや、ペースメーカーのリコール(対象160万人)、145億ドル規模のPenumbra買収による一時的なEPS希薄化だ。しかし、同社の過去3年間の売上成長率は16.6%と競合のメドトロニック(4.9%)やアボット(0.7%)を圧倒している。現在の予想PERは18.1倍と過去平均の26.5倍を大きく下回っており、市場が同社を低成長企業として過小評価している可能性がある。

背景情報

* 主力製品の苦戦: 心房細動治療デバイス「Watchman」の臨床試験で、標準的な血液凝固阻止剤と比較して虚血性脳卒中率がわずかに高い結果が出たことが嫌気された。
* リコール問題: ペースメーカー「Accolade」シリーズでバッテリー関連の不具合が発覚し、160万人規模のリコールが発生。
* 成長の鈍化: 成長を牽引してきた電気生理学(EP)部門とWatchmanの成長が減速し、経営陣の成長見通しに対する集団訴訟も発生している。
* 財務の健全性: 営業利益率(19.8%)や営業キャッシュフロー比率(22.6%)は競合他社を上回る水準を維持しており、ファンダメンタルズは依然として堅調。

今後の影響

評価額(バリュエーション)の回復条件

* ガイドラインの改定: 「ACC.26(米国心臓病学会)」での発表を機に、Watchmanが主要な治療選択肢としてガイドラインに組み込まれることが必須。
* 新製品の成功: 治療デバイス「FARAPULSE」の臨床試験で良好な結果を出し、第一選択治療としての地位を確立できるか。
* 買収のシナジー: 145億ドルで買収したPenumbraの統合を加速させ、2年目以降にEPS(1株当たり利益)への寄与を証明する必要がある。

潜在的なリスク要因

* 成長率の構造的低下: EP部門とWatchmanの成長が今後も一桁台で停滞すれば、現在のPER18倍は割安とは言えなくなる。
* シェアの流出: リコール問題による医師の信頼低下が、アボットやメドトロニックへの顧客流出を招く恐れがある。
* 訴訟コスト: リコール関連の訴訟が長期化し、年間45億ドルの営業キャッシュフローを圧迫するリスクが残る。

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