要約
1970年代にデビューし『ターミネーター』等の80年代ヒット作で不動の地位を築いたアーノルド・シュワルツェネッガー。90年代に入ってもそのスター性は健在で、アクション作品に加え、コメディへの挑戦など幅広いジャンルで活躍した。しかし、作品の質にはバラつきも見られ、批評家や観客の評価は分かれた。本稿では、当時の主要作品を振り返り、成功と失敗の要因を分析する。
背景情報
* キャリアの原点: 1970年の『ヘラクレス・イン・ニューヨーク』でデビュー後、ドキュメンタリー『パンピング・アイアン』で注目を集め、80年代に『コナン・ザ・グレート』や『プレデター』でスターダムを駆け上がった。
* 90年代の戦略: アクションスターとしての地位を維持しつつ、80年代の『ツインズ』で開花したコメディ路線を強化。しかし、作品によって評価の明暗が分かれる結果となった。
今後の影響
* コメディ路線の限界と教訓
* 『ジュニア』のような極端な設定のコメディは、スターの化学反応を活かせず失敗に終わるケースがあることを証明した。
* 一方で『ジングル・オール・ザ・ウェイ』のように、時代を超えてカルト的な人気を博す作品も生まれ、ファミリー層への訴求力を示した。
* メタ構造作品の難しさ
* 『ラスト・アクション・ヒーロー』に見られるような、映画業界への皮肉やメタ的な視点は、一貫した世界観の構築に失敗すると観客の没入感を削ぐ要因となる。
* 「愛すべき駄作」の再評価
* 『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』のように、公開当時は酷評された作品も、後のシリアスなリブート作品(ノーラン版など)の登場により、逆に「突き抜けた娯楽作」として再評価される文化が定着した。
