要約
暗号資産取引所BitMEXの共同創業者ベン・デロ氏が、ナイジェル・ファラージ氏率いる英国の政党「リフォームUK(Reform UK)」に対し、540万ドル(約400万ポンド)を寄付したことを明らかにした。デロ氏は、英国の政治システムが機能不全に陥っているとの危機感から、初の政治的支援を決断したと表明。今回の寄付は、海外居住者による寄付に10万ポンドの上限が設けられる法改正の直前に行われた。同党は英国で最も暗号資産に友好的な政党として知られており、今回の巨額資金提供は英政界における暗号資産関連の資金流入の是非を巡る議論を加速させている。
背景情報
* 寄付の背景: 香港在住のデロ氏は、英紙『デイリー・テレグラフ』への寄稿で、エリート層の「自己欺瞞」が英国に深刻な脅威をもたらしていると主張し、リフォームUKを「真の代替政権」として育てる意向を示した。
* 法規制のタイミング: 英国では海外在住者による寄付に上限が設けられる法改正が行われたが、デロ氏の寄付はその直前に実施された。
* デロ氏の経歴: デロ氏は初期の暗号資産デリバティブ取引所BitMEXの共同創業者。2022年には、同取引所におけるマネーロンダリング対策(AML)の不備を巡り、米国で有罪判決を受けている。
今後の影響
* 政界への暗号資産の影響力: 英国の政治資金調達における暗号資産関連の資金の役割について、透明性や規制のあり方を巡る議論が一段と激化する見通し。
* リフォームUKの勢力拡大: 巨額の資金獲得により、同党が英国の主要政党に対抗するための選挙戦術や組織強化を加速させる可能性がある。
* 業界と政治の距離: 暗号資産界の有力者が特定の政治的アジェンダを掲げて直接的な資金提供を行う動きが、今後の英政界におけるロビー活動の新たな潮流となる可能性がある。
