要約
ウクライナ空軍は、迎撃ミサイルの深刻な不足により、ロシアが日曜夜にキーウへ発射した23発の弾道ミサイルを1発も撃墜できなかったと発表した。この攻撃により、キーウ市内と周辺地域で計19人が死亡、56人が負傷し、複数の集合住宅が破壊された。ゼレンスキー大統領は、ロシアが民間施設を標的にしていると非難し、今週開催されるNATO首脳会議で防空システムの追加供与に向けた「強力な決断」を同盟国に強く求めた。ロシア側は、ウクライナによる自国エネルギー施設への攻撃に対する報復であると主張している。
背景情報
- ロシア軍は68発のミサイルと351機の攻撃ドローンを用いた大規模攻撃を実施。ウクライナ側はドローン等の多くを撃墜したが、弾道ミサイルへの対応が困難な状況にある。
- ウクライナはロシア領内のエネルギー施設を狙ったドローン攻撃を継続しており、双方がインフラを標的とした報復の応酬を繰り返している。
- 首都キーウでは度重なる空襲により、市民の疲弊が極限に達しており、防空シェルターへの避難が困難なケースも報告されている。

今後の影響
- NATO首脳会議での支援決定
今週開催されるNATO首脳会議において、米国や欧州諸国がパトリオット等の防空システム供与を加速させるかどうかが焦点となる。ゼレンスキー大統領とトランプ米大統領の会談も予定されており、米国の支援姿勢が今後の戦況を左右する。
- 市民生活とインフラの脆弱化
迎撃ミサイルの枯渇が続けば、ロシアによる民間居住区への攻撃がさらに常態化し、ウクライナ国内のインフラ破壊と人道被害が拡大する恐れがある。
- 報復の連鎖と戦域の拡大
ウクライナによるロシア領内へのドローン攻撃と、それに対するロシアの報復攻撃という悪循環が続いており、エネルギー施設を巡る攻防が激化する見通し。
